「やりがいのある仕事に就きたい」というのは、社会人の多くが考えることです。株式会社リクルートの働く喜び調査(2024年4月発行)では、「働く喜びが必要と感じている人は80%を超える」という結果が発表されています。
一方で、実際に喜びを感じている人の割合は40%ほどに留まる結果も出ており、理想と現実の間にギャップを抱えている人が多くいると考えられます。
そこで本記事では「やりがい」という言葉の意味や、やりがいを感じにくい理由などをまとめました。対処法も紹介しているので「やりがいのある仕事に就きたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
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仕事をするうえでの「やりがい」とは?
辞書に書かれている「やりがい」の意味は、「そのことをするだけの価値と、それにともなう気持ちの張り」や「努力に見合う効果」などがあります。それらを踏まえて仕事をするうえでのやりがいを考えると、「達成感」「充足感」「満足感」などと考えられます。
やりがいは仕事への取り組み方や意欲だけでなく、人生の満足感にも影響を与えるため重要な要素です。仕事へのやりがいを感じられるとモチベーションが上がり、「周りから認められる」「新しい仕事を任される」「給料が上る」などの良いサイクルが生まれます。
一方で、仕事にやりがいを感じられないままだと、モチベーションが上がらず仕事へ前向きに取り組めません。もし、成果を出せず職場での居場所をなくしてしまえば、最終的にメンタルヘルスに不調をきたす恐れがあります。
以上のことから、仕事にやりがいを感じられるか否かは、人生の大切な要素の1つだと考えられます。
なお、下記の記事では仕事にやりがいを感じるメリットを詳しく紹介しているので、こちらも併せてご覧ください。
仕事にやりがいを感じられない9つの理由と対処法
仕事のどこにやりがいを感じるのかは人それぞれです。ここでは、よくある理由を以下の9つ紹介します。
- やりたい仕事ではない
- 職場の人間関係に馴染めない
- 労働時間が長く休息を取れない
- 希望する報酬を得られない
- 自身の成長を実感できない
- 会社に働きぶりを認めてもらえない
- 仕事の意義を見出せない
- 裁量権が与えられない
- 目標がなく目指すべき方向がわからない
それぞれの対処法も紹介しますので、順に見ていきましょう。
理由1. やりたい仕事ではない
「やりたくない」「自分に合っていない」と感じている仕事は、自分が納得できない状況におかれるため、やりがいを得にくいと考えられます。
例えば、コミュニケーションが得意な人がデスクで黙々と仕事をするような部署に配属されると、人と話す機会が限られフラストレーションが溜まります。
しかし考え方を変えると、自分に合っていない業務に向き合うことは、成長のチャンスです。挑戦するうちに対応できる業務が増え、自分でも気がつけなかった新たな能力を発揮する可能性があります。
ただ、考え方を変える努力をしてもどうしても向き合えないのであれば、「異動の希望を出す」「転職を視野に入れる」などの選択も検討しましょう。
理由2. 職場の人間関係に馴染めない
職場環境も、仕事の充足感を左右する要素の1つです。上司や同僚との関係が良好でないと、居心地が悪くなり仕事が手につきません。
職場の人間関係は、実際に入社してみないと自分に合っているかどうかを判断しにくい問題です。さらに、自身が内向的な性格であれば、解決へのハードルがより高くなります。
その解決へ進むためには、挨拶やお礼の言葉を伝えるなど、軽めの会話に挑戦することがおすすめです。ちょっとした雑談を積み重ねることで、思いがけない一面を発見し印象が変わるケースがあります。
努力しても馴染めないのであれば「仕事だけの関係」と割り切って、無理に合わせようとしないこともひとつの選択です。業務に必要な報告や連絡・相談を忘れなければ、仕事の進行を妨げず適度な距離を保てます。
ただ、ハラスメントを受けているのであればすぐに対処する必要があるので、信頼できる人に相談してください。
理由3. 労働時間が長く休息を取れない
残業や休日出勤が多いと、休む時間を取れず心身ともに消耗し、仕事の意義を考える余裕を失ってしまいます。
労働時間が長くなる原因が業務量の多さである場合、まずは業務に優先順位をつけましょう。上司と相談し、チーム内で業務の調整を進めることも大切です。
ほかにも、別の部署への移動を申し出ることで解決する場合があります。ただ、人手不足など事情があり長時間の労働が求められる環境であれば、状況を改善することが難しいです。
上司と相談を繰り返しても改善されない場合は、体調を崩す前に転職を視野に入れてみましょう。
理由4. 希望する報酬を得られない
労働に対して報酬が低すぎると、やりたい仕事であっても前向きに取り組めなくなることがあります。
例えば、成果を上げたことが報酬に反映されないと、「自分の仕事が評価されていない」と感じ、不満が募ります。また、今後も同じ状況が続くと考えたとき、今後のキャリアや安定した生活に希望を感じられません。
この場合は、上司に相談し自身の評価を正確に把握することが重要です。「自分は評価されているはず」と考えていても、それが会社の考えと一致しているとは限らないからです。
会社と自分の認識を一致したうえで、足りないスキルを磨き会社に貢献できれば、報酬アップを目指せます。
一方で、会社に評価されていても、業績などによって昇給が叶わないケースがあります。その場合、自分のスキルを求めている企業に転職できれば、同じような業務内容でも報酬が増える場合があるので検討してみましょう。
なお、下記の記事でも仕事のやりがいとお金の関係についてお伝えしているので、併せてご覧ください。
理由5. 自身の成長を実感できない
自分の成長を実感できないと「自分は仕事ができない」「会社に求められていない」などの不安から、モチベーションが低下する傾向があります。背景にあるのは、「同じ作業が繰り返され、新しい仕事に挑戦する機会が少ない」「目標や評価の基準が明確でない」などといった状況です。
そこでおすすめなのは、すぐに取り組めることからスキルアップを目指す方法です。具体的には、「資料作成をいつもより5分早く終わらせる」「作業の進め方を1つ変えてみる」などがあります。
小さな成長を積み重ねられれば自信をつけられるので、いつか大きな成長を実感できます。自信を持てれば上司に相談して新しい仕事を任せてもらったり、昇進を目指したりすることも可能です。
自分がスキルアップしていると実感できると、「できる業務が増える」「同僚に頼られる」など変化を感じ、仕事自体が楽しくなります。また、社内から評価されれば報酬も上がり、良いサイクルが生まれます。
理由6. 会社に働きぶりを認めてもらえない
いくら自分で「良い仕事ができた」と感じていても、他人から評価してもらえないと、役に立っている確信を持てず「報われない」と感じることがあります。努力が認められないと、仕事に対するやりがいや目的を見失ってしまい、モチベーションが下がるためです。
「何をしても認めてもらえない」と感じるのなら、まずは自分から積極的に同僚を褒めたり感謝を伝えたりしてみるのも一手です。
そうすれば、社内でお互いに認め合う文化が生まれ、自分も同僚から褒めてもらえる可能性があります。社内に文化を作るには時間を要しますが、長期的に良好な関係を築くためにも少しずつ取り組んでみましょう。
理由7. 仕事の意義を見出せない
「自分の仕事が社会の役に立っているのだろうか?」と疑問を持ってしまうと、やりがいを感じにくくなります。業務の目的や価値が実感できないと、日々の仕事を「単なる作業」と感じてしまい、モチベーションが上がらないためです。
しかし、真摯に取り組んだ仕事は、必ず誰かの役に立っているものです。誰かの役に立っているからこそ、その対価として金銭が得られています。
もし仕事の意義を見出せなくなったら、自社の企業理念をあらためて確認し、自分の顧客から寄せられる声を聞いてみましょう。初心に立ち返り、目の前の顧客のリアルな感想を知ることで、再びやりがいを持って仕事ができるようになります。
理由8. 裁量権が与えられない
自分で意思決定ができないと、自身のアイデアや意思が反映されず、業務に対する充実感などが物足りなくなることがあります。ただ、厳しいようですが、業務の性質や自分のおかれている立場から裁量が限られるのが社会人の現実です。
そこで「指示どおりにこなし、役割を果たせることは重要な能力」と考えて、前向きに取り組んでみましょう。少しずつでも自分で意思決定の機会を増やしたいのであれば、自分の業務に近い範囲で上司に提案してみることがおすすめです。
「業務フローの改善を提案する」など、自分で対処できる範囲から取り組むことで、周囲の信頼を得て、裁量権が徐々に増える可能性があります。
理由9. 目標がなく目指すべき方向がわからない
仕事のビジョンや最終的な目的が不明確だと、仕事で進むべき方向が見えず達成感を得にくくなります。その結果、ルーティンワークをこなすだけの毎日になるため、下記の例のような自分なりの目標を設定してみましょう。
- 月の売り上げ⚪︎万円以上を目指す
- ⚪︎日までに業務を完了させる
- ⚪︎年後までに特定のポジションに就く など
日々の業務が単調で方向性が見えにくい場合、業務改善や新しいプロジェクトに挑戦することも有効です。自分から積極的にアイデアを提案したり、新しいことに挑戦したりする姿勢を持てれば、自己成長や目標設定のきっかけ作れます。
目標を達成したらまた新しい目標を立てて挑戦し続ければ、常にやりがいを感じながら仕事に取り組めます。
やりがいを感じられる仕事を見つける3つのコツ
やりがいのある仕事を見つけるコツは、次のとおりです。
- 同僚や先輩などから褒められたことを振り返る
- 理想の仕事を書き出してみる
- 自分が求めていることの優先順位を明確にする
それぞれを詳しく見ていきましょう。
コツ1. 同僚や先輩などから褒められたことを振り返る
1つ目のコツは、同僚や先輩からの評価を振り返ることです。自分では気が付いていない強みや才能を客観的に把握できれば、やりがいを感じられる仕事を見つける手がかりを得られるためです。
例えば、「企画書が良くまとまっている」と褒められた場合、情報を整理する、わかりやすく伝えるなどの力が長けていると考えられます。また、社内だけでなく顧客から「接客が気持ち良い」などと声をかけられた経験があれば、顧客対応やコミュニケーションスキルが秀でていると判断できます。
同僚や先輩などの評価は、自身が工夫した経験をもとに語られる貴重な情報なので、ぜひ参考にてみましょう。
コツ2. 理想の働き方を書き出してみる
やりがいのある仕事を見つけるためには、自分にとっての「理想の働き方」を書き出してみるのもおすすめです。
漠然と「やりがいがない」「楽しくない」と感じていても、実は今の仕事が理想を叶えやすい職場だったというケースは意外とあります。
まずは下記のような観点から、自分が理想とする職場の条件や待遇を考えてみてください。
職種 | どのような業界で働きたいか? |
スタイル | チームで働きたいか?個人で集中して働きたいか? |
報酬 | 月給(ボーナス)はどれくらいを希望するか? |
勤務時間 | 1週間にどれくらい勤務できるか?残業は、月に何時間なら対応できるか? |
福利厚生 | 休暇制度や住宅補助など、どのような制度を求めているか? |
働き方 | フレックスタイム制度やリモートワークなどを希望するか? |
さらに、仕事をするうえで「うれしい」「楽しい」などポジティブな感情になった状況を思い出すのもおすすめです。例えば、設定した目標を達成したときに喜びを感じるのであれば、自分の能力に合っていたり、成長を感じられたりする職場が適していると考えられます。
もしも自分がポジティブな感情になった状況をすぐに思い出せなければ、日常生活で「楽しい」と感じたときに、その状況をスマートフォンにメモしておきましょう。そうしてメモをしていくうちに、少しずつ自分が求めていることがわかってきます。
下記の記事でも仕事のやりがいの見つけ方を紹介していますので、ご興味があれば併せてご覧ください。
コツ3. 自分が求めていることの優先順位を明確にする
自分が仕事に求めていることを把握したら、叶えたい順番に並び替えてみましょう。「やりがい」をどこに感じるのかは人それぞれなので、まずは自分を知ることが大切です。
ただし、仕事は「やりがいがあること」が必ずしも正解というわけではありません。仕事は「お金を稼ぐ手段」と割り切ったうえで、プライベートを充実させて「生きがい」を満たすのも1つの選択です。
例えば、下記に挙げたことは、仕事以外の「生きがい」として人生を彩ります。
- 家族との時間を大切にする
- 友人との親交を深める
- 趣味に没頭する
- 社会活動に参加する など
一般論として語られる充実した人生ではなく、自分にとっての充実した人生を探すためにも、自身が求めていることを1つずつ明確にしていきましょう。
なお、下記の記事では仕事にやりがいを求めない方へ向けて、自分に合ったキャリアの見つけ方をお伝えしています。併せてチェックしてみてください。
まとめ:自分にとってやりがいのある仕事を見つけよう
充実した人生を送る方法は、やりがいのある仕事を選ぶことだけではありません。「仕事は、人生を充実させる手段のひとつ」と割り切って、プライベートの満足度を上げる選択も1つの考え方です。
例えば、正社員としてキャリアを積むことに注力する方法もあれば、労働時間の融通が利きやすい派遣の仕事をしながら趣味に重きをおく生き方もあります。
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