ハローワークの失業手当はいつまで受け取れる?受給条件や手続き方法を紹介

この記事では、失業手当の受給資格や期間を知りたい方へ向けて、ハローワークの失業手当の受給条件や手続きについて解説します。安心して次のステップに進むための参考として、ぜひ最後までお読みください。

  1. 失業手当を受け取れる期間はいつまで?
  2. ハローワークの失業手当って何?
  3. 失業手当をもらうための条件
  4. 失業手当の金額はどうやって決まる?
  5. 失業手当を受け取る手続きの流れ

なお、ハローワークで失業保険の手続きをする流れは以下で解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

失業手当を受け取れる期間はいつまで?

失業手当を受け取れる期間を考える際には、「受給期間」と「給付日数」を理解することが必要です。受給期間とは失業保険を受け取れる期間のことで、基本的には退職の翌日から起算して1年間となります。一方、給付日数(所定給付日数)は、実際に失業保険を受け取れる日数を意味し、退職時の年齢、雇用保険への加入期間、そして退職の理由に応じて、90日から360日の範囲で定められます。

参考:離職された皆様へ|厚生労働省

ハローワークの失業手当って何?

失業手当は、雇用保険に加入していた方が失業した際に、生活を支えるために支給される給付金です。正確には「雇用保険」といいますが、1975年に廃止された「失業保険法」に基づく給付の名残で使用されることがあります。そのため、この記事では、「失業保険(=雇用保険)」と呼称します。ここでは、失業手当の基本情報について詳しく解説します。

失業手当の基本情報

失業手当を受け取るためには、ハローワークでの手続きが必要です。まず、失業の状態にあることをハローワークに届け出て、雇用保険の受給資格があるかを確認します。受給資格が認められた場合、失業手当の給付日数は、過去の雇用期間や年齢によって異なりますが、一般的には90日から最長360日までとなっています。

参考:基本手当について|ハローワークインターネットサービス

失業手当の日額は、離職日以前の6ヵ月間の給与を基に計算され、受給できる金額には上限が設けられています。また、失業手当を受け取るためには、求職活動をおこなっていることが条件となり、ハローワークに定期的に通い、求職活動の状況を報告する必要があります。

この失業手当は、次の仕事を見つけるまでの一時的な支援として機能します。適切な手続きをおこない、必要な支援を受けながら、安心して次のステップに進むための大切な制度です。失業手当の詳細については、最寄りのハローワークで相談し、正しい情報を得ることが重要です。

参考:離職された皆様へ|厚生労働省

失業手当をもらうための条件

失業手当を受け取るためには、いくつかの条件があります。ここでは、自己都合退職と会社都合退職の違い、そして雇用保険の加入期間について詳しく解説します。

自己都合退職と会社都合退職の違い

失業手当を受給する際、退職の理由が重要なポイントとなります。自己都合退職の場合、待機期間が7日間に加えて、2ヵ月または3ヵ月の給付制限期間が設けられます。一方、会社都合退職の場合は、待機期間のみで、給付制限期間はありません。この違いは、失業の責任が個人にあるか、会社にあるかによって決まります。会社都合であれば、経済的な支援が早く受けられるため、退職の際には退職理由を正確に伝えることが重要です。

雇用保険の加入期間が必要

失業手当を受給するためには、雇用保険に一定期間加入していることが必要です。具体的には、過去2年間に12ヵ月以上の加入が必要とされています。この期間が短いと、失業手当の受給資格が得られないため、雇用保険への加入状況を確認し、必要な場合はハローワークで相談することが大切です。

ハローワークの相談窓口の活用方法は、以下の記事で解説しています。必要に応じてこちらも参考にしてください。

参考:基本手当について|厚生労働省

失業手当の金額はどうやって決まる?

失業手当は、あなたの過去の給与や勤務期間に基づいて計算されます。ここでは、その具体的な計算方法について解説します。

賃金日額の計算方法

失業手当を受け取るためには、まず「賃金日額」を知る必要があります。これは、離職前6ヵ月間の給与総額を180で割ることで算出したものです。次に、賃金日額をもとに「基本手当日額」を計算します。基本手当日額は、賃金日額に一定の割合を乗じた金額で、この割合は年齢によって異なります。一般的には、賃金日額の50%~80%が基本手当日額として設定されます。(60~64歳の方については45~80%)

失業手当の給付金額の詳細は、以下の記事で解説しています。こちらも併せて参考にしてください。

失業手当を受け取る手続きの流れ

失業手当を受け取るためには、適切な手続きをおこなう必要があります。ここでは、必要書類の準備からハローワークでの手続きまでの流れを、わかりやすく説明します。

必要書類の準備と提出

失業手当を受給するためには、まず必要な書類を準備し、ハローワークに提出することが求められます。具体的には、離職票、身分証明書、本人名義の預金通帳またはキャッシュカードなどが必要です。これらの書類を揃えた上で、ハローワークに提出し、受給資格の確認を受けることが第一歩となります。

失業保険の申請時に必要な持ち物は以下の記事にまとめていますので、ぜひお読みください。

参考:雇用保険の具体的な手続き|ハローワークインターネットサービス

ハローワークでの手続きステップ

書類を提出し、失業手当の受給資格を得た後は、7日間の待機期間を過ごします。アルバイトなどで収入を得た場合は待機期間が延長となるため、注意が必要です。また、受給資格の審査に通れば、「雇用保険受給者説明会」に参加し、失業手当の受給に関する詳細な説明を受けることになります。ここで、受給期間や金額、必要な手続きの頻度などを理解し、安心して次のステップに進むための準備を整えましょう。

失業手当を受給している期間にバイトをする場合は、いくつかの注意が必要です。以下の記事に詳細をまとめていますので、併せて参考にしてください。

まとめ:失業手当の受給をスムーズに進めよう

失業手当は、離職後の生活を支える大切な給付です。この記事では、失業手当の基本情報から受給条件、期間、金額の決定方法、そして受給手続きの流れまでを詳しく解説しました。正しい知識を持って、ハローワークでの手続きを適切におこない、次のステップへと安心して進むためにも、この情報を活用してください。失業手当の受給を通じて、新たな職を見つけるまでの橋渡しとして、ぜひ有効に利用しましょう。