ハローワークの認定日。失業保険の受給に欠かせない重要ですが、急な病気や面接で行けなくなったとき「連絡は必要?」「失業保険の支給は止まってしまう?」と不安に思うこともあると思います。 実際のところ、認定日に無断で欠席すると、失業保険の支給が停止する可能性があります。
この記事では、認定日に行けない場合の正しい対処法をまとめました。認められる理由と認められない理由、必要な手続きや証明書類まで紹介しますので、事前に正しい知識を身につけ安心して手続きを進めましょう。
認定日に行けない! 事前に知っておくべき対応策
認定日は原則として変更できません。しかし、やむを得ない理由でどうしても行けない場合、事前にハローワークに連絡し、指示を受ける必要があります。無断欠席は、失業保険の支給停止につながる可能性があるので絶対に避けましょう。
具体的な対応としては、まず事前にハローワークに電話連絡をすることです。連絡せずに当日欠席すると、原則としてその期間の失業保険は支給されません。連絡後、ハローワークの指示に従い、必要な手続きをおこないましょう。
【補足】原則、認定を受けないと基本手当は支給されない
失業保険(基本手当)は、認定日にハローワークで失業の認定を受けることで支給されます。つまり、認定を受けなければ、その期間の失業保険は支給されないということです。
これは、失業保険が、働く意思と能力があるにも関わらず、職に就けない状態にある人を支援するための制度であるためです。認定日には、求職活動の状況や、働く意思があるかなどを確認し、失業状態にあるかどうかを判断します。
したがって、認定日には必ずハローワークに出向き、必要な手続きを行うようにしましょう。
認定日に行けない理由として認められるケース例
認定日に行けない理由によっては、失業保険の支給に影響が出る場合があります。ここでは、どのような理由であれば認められる可能性があるのかを具体的に解説します。
病気やケガ
自身または家族の急な病気やケガで、どうしても外出できない場合は、診断書や病院の領収書などを提出することで認められる可能性があります。
法事や家庭の事情の場合
法事の場合は、会葬礼状など、参列を証明できる書類の提出することで、認められる場合があります。家庭の事情の場合は、具体的な状況によって必要な書類が異なるため、ハローワークに相談して確認しましょう。
親族の不幸
配偶者、父母、子、兄弟姉妹などの親族が亡くなった場合、葬儀への参列などで認定日に行けない場合は、会葬礼状などを提出することで認められることがあります。
面接
企業の面接など、就職活動の一環で認定日に行けない場合は、面接を受けた証明となる書類を提出することで認められる可能性があります。
子どもの入園式(入学式)や卒園式(卒業式)
子どもの行事では、学校名・日付・子の名が記載された学校等からの案内通知や卒業証書の写しなどが必要です。本人と子の親族関係を証明する申立書も一緒に提出することで、認められる可能性があります。
認定日に行けない理由として認められにくいケース例
次に、認定日に行けない理由として認められにくいケースを紹介します。
私用
旅行、友人との約束、趣味の活動など、個人的な理由では、原則として認定日の変更は認められません。
寝坊
単なる寝坊や、二日酔いなど、自己管理不足による遅刻は、認定日の変更理由として認められません。
求職活動をしていなかった
認定日までに必要な求職活動を行っていなかった場合、失業状態であると認められず、失業保険が支給されない可能性があります。
上記はあくまで一般的な例であり、最終的な判断はハローワークがおこないます。認定日に行けない理由がある場合は、必ず事前にハローワークに相談し、指示に従うようにしましょう。
認定日にハローワークへ行けないときは理由を証明する必要性がある
お伝えしたように、認定日に行けない理由によっては、それを証明する書類の提出を求められる場合があります。例えば、病気やケガの場合は診断書、親族の不幸の場合は会葬礼状、面接の場合は企業からの連絡メールなどが該当します。これらの書類は、ハローワークがあなたの状況を正しく理解し、適切な判断をするために必要です。
書類の提出を求められた場合は、速やかに準備しハローワークに提出しましょう。もし、書類の準備が難しい場合は、ハローワークに相談し、指示を受けるようにしてください。虚偽の理由や書類を提出した場合、不正受給とみなされ、失業保険の支給停止や返還を求められる可能性があるため、絶対にやめましょう。
認定日に行けないときの具体的な手続き方法
認定日に行けない場合、その理由によって手続き方法が異なります。ここでは、具体的なケース別に、どのような手続きが必要となるのかを解説します。
体調不良の場合
体調不良で認定日に行けない場合は、まずハローワークに電話連絡をしましょう。その際、体調不良の状況を伝え、指示を仰ぎます。多くの場合、医師の診断書の提出を求められます。診断書には、病名、症状、療養期間などが記載されている必要があります。
診断書を提出後、ハローワークの指示に従い手続きをおこなうことになります。体調が回復したら、速やかにハローワークに連絡し、今後の手続きについて確認しましょう。
旅行(私用・新婚旅行など)の場合
原則として、旅行を理由に認定日の変更は認められません。しかし、どうしても行かなければならない場合は、事前にハローワークに相談し、指示を受けるようにしましょう。
例えば、新婚旅行など、特別な事情がある場合は、ハローワークによっては認定日の変更を認めてくれる場合もあります。ただし、そのためには、旅行の日程を事前にハローワークに伝え、許可を得る必要があります。許可を得ずに旅行に行くと、失業保険が支給されなくなる可能性があるので注意が必要です。
旅行に行くことが決まっている場合は、できるだけ早くハローワークに相談し、適切な手続きをおこなうようにしましょう。
認定日に行けないことによる失業保険の受給への影響
認定日は、失業保険を受給するために重要な日です。正当な理由なく欠席したり、必要な手続きをおこなわなかったりすると、失業保険の支給に影響が出る可能性があります。ここでは、認定日に行けないことによる失業保険の受給への影響について詳しく解説します。
やむを得ない理由なく欠席した場合の影響
やむを得ない理由なく認定日を欠席した場合、その期間の失業保険は支給されません。さらに、欠席理由によっては、以降の失業保険の受給にも影響が出る可能性があります。
例えば、正当な理由なく認定日を欠席した場合、その後の一定期間、失業保険の受給が停止されることがあります。また、悪質な場合は、不正受給とみなされ、失業保険の支給停止や返還を求められるだけでなく、刑事告発される可能性もあります。
認定日を欠席する場合は、必ず事前にハローワークに連絡し、指示を受けるようにしましょう。
失業認定申告書の求職活動実績の重要性
認定日には、失業認定申告書を提出する必要があります。この申告書には、前回の認定日から今回の認定日までの期間におこなった求職活動の内容を記載します。求職活動実績は、失業状態であるかどうかを判断する上で重要な要素となります。
ハローワークは、求職活動実績の内容を審査し、積極的に求職活動をおこなっているかどうかを判断します。求職活動実績が不足している場合、失業保険が支給されない可能性があるので注意が必要です。
求職活動実績として認められる活動には、以下のようなものがあります。
- 企業の求人に応募すること
- ハローワークで職業相談を受けること
- ハローワークや民間の求職支援機関が主催するセミナーに参加すること
- 就職に有利となる資格を取得するために勉強すること
- 自分のスキルや経験、興味などを分析すること
- 企業に採用情報を問い合わせること
これらの活動を積極的に行い、失業認定申告書に正確に記載しましょう。
失業保険 認定日に行けない場合に関するQ&A
ここでは、失業保険の認定日に行けない場合に関するよくある質問とその回答を紹介します。
Q1.認定日の時間は変更できる?
原則として、認定日の時間は変更できません。指定された時間にハローワークに出向く必要があります。どうしても都合が悪い場合は、事前にハローワークに相談し、指示を受けるようにしましょう。
例えば、午前中に用事があるため、午後の認定日に変更したいという場合、ハローワークによっては変更を認めてくれる場合もあります。ただし、そのためには、変更理由を事前にハローワークに伝え、許可を得る必要があります。
Q2.連絡はいつまでにすればいい?
認定日に行けないことがわかった時点で、できるだけ早くハローワークに連絡しましょう。前日でも構いませんが、できるだけ余裕を持って連絡することをおすすめします。
連絡が遅れると、認定日の変更手続きが間に合わなかったり、必要な書類の準備が間に合わなかったりする可能性があります。
Q3.認定日の当日に必要な持ち物は何?
認定日には、以下のものを持参する必要があります。
- 雇用保険受給資格者証
- 失業認定申告書
- 印鑑
- 筆記用具
その他、認定日に行けない理由を証明する書類が必要となる場合があります。ハローワークからの指示に従い、必要な書類を準備しましょう。
Q4.もし嘘をついたらどうなる?
虚偽の申告をした場合、不正受給とみなされ、失業保険の支給停止や返還を求められるだけでなく、刑事告発される可能性もあります。絶対に嘘をつかないようにしましょう。
まとめ|認定日に行けないときは、早めの連絡と適切な対応を!
今回は、ハローワークの認定日に行けない場合の対処法について解説しました。認定日は、失業保険を受給するために重要な日です。やむを得ない理由で認定日に行けない場合は、必ず事前にハローワークに連絡し、指示を受けるようにしましょう。早めの連絡と適切な対応で、失業保険を確実に受給できるようにしましょう。この記事が、あなたの失業保険受給の一助となれば幸いです。


