「フリーランスの派遣の違いって何?」とお考えではありませんか?働き方には、正社員だけでなく派遣社員・契約社員などさまざまな選択がありますが、最近はSNSなどで「フリーランスとして独立する」というケースも見かけることがあります。
本記事では、フリーランスと派遣社員の違いと選び方、さらに掛け持ちするメリットなどについてお伝えします。「自分に合った働き方をしたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
なお、当サイトでは派遣社員を含めた好条件の求人情報を公式LINEで発信しています。高時給や勤務時間を選べる仕事も豊富なので、興味がある方は下記からお気軽に登録してください。
「派遣社員」と「フリーランス」の定義
まずは、派遣社員とフリーランスのそれぞれの定義について簡単に解説します。
派遣社員とは「派遣会社」と雇用契約を結び、派遣先で勤務する働き方のことです。雇用主はあくまで「派遣会社」なので、給料も「派遣先」ではなく「派遣会社」から支払われます。
一方で、フリーランスは「個人事業主」として、案件ごとにクライアント(依頼者)と業務委託契約を結んで働きます。
では、次章から雇用契約や働き方など詳しい違いを見ていきましょう。
派遣社員とフリーランスの違い
ここでは、フリーランスと派遣社員の違いを下記の3つの観点からお伝えします。
- 雇用契約
- 働き方
- 社会保険や福利厚生
では、それぞれ解説します。
雇用契約
「雇用契約」を派遣会社と結び、別の企業に派遣されて働くのが派遣社員です。派遣会社が派遣社員の雇用主となり、労働基準法に則って「給与の支払い」「所得税・社会保険料の納付手続き」「福利厚生の提供」などをおこないます。
一方でフリーランスは、案件ごとにクライアント(契約先の企業)と「業務委託契約」を締結する働き方です。
クライアントとフリーランスの間には雇用関係がないため、労働基準法が適応されません。そのため、福利厚生はなく確定申告や納税を自分でおこないます。
働き方
派遣社員は、派遣会社をとおして仕事を探します。自ら仕事を探すケースもあれば、派遣会社に相談することも可能です。
希望する条件に合う仕事があれば、派遣会社と「就業場所」や「業務内容」、「就業曜日・時間」、「給与」などを定めた雇用契約を結び、実際の勤務時は派遣先から指揮命令を受けて働きます。
これに対して、フリーランスは自分で案件を探さなければなりません。実際に働く際は、「仕事内容・時間・場所・休日」などを自分で決め、クライアントから指揮命令を受けずに自分の責任で進めるのが特徴です。
社会保険や福利厚生
派遣社員は、会社の手続きによって「社会保険」に加入できます。加入要件を満たすことが前提ですが、保険料の一部を会社が負担するため、全額を自身で支払う必要がなく、将来的にもらえる年金の額も多くなりやすいです。
ほかにも、派遣社員は以下のような福利厚生を派遣会社の規定に則って受けられます。
- 健康診断
- 産前産後休業(産休)
- 育児休業(育休)
- 介護休暇 など
派遣社員が受けられる福利厚生について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
一方でフリーランスは、国民健康保険・国民年金などの手続きを自分でおこない、保険料を支払う必要があります。また、福利厚生もないため、必要であれば自身でフリーランス向けの福利厚生サービスを探して加入する方法をとります。
派遣社員として働くメリット
フリーランスではなく派遣社員として働くメリットとして、以下の3つがあります。
- 柔軟に働きやすい
- 未経験でも挑戦しやすい
- 派遣会社のサポートがある
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット1. 柔軟に働きやすい
派遣社員は、希望する「労働時間」と「勤務時間帯」を派遣会社に伝えれば、自分に合った職場を紹介してもらえます。このため、正社員と比較すると柔軟性が高いといえます。
また、労働条件や対応する仕事の範囲が明確で残業が少なめなので、プライベートの時間を確保しやすいのも特徴です。
ただし、基本的には「出勤日」と「働く時間帯」は固定されるので、出勤日に突然「今日は午後から働く」といった選択はできません。そのため「労働時間の自由度」の面では、フリーランスのほうが優位であると考えられます。
メリット2. 未経験でも挑戦しやすい
派遣の求人は「未経験OK」の求人があるため、興味を持った仕事にチャレンジしやすいです。
フリーランスで受注する案件は、「ある程度のスキルを持っている」ことが前提です。高い能力を持っていれば仕事を受注しやすい一方、「未経験の人」や「スキルが低い人」は、なかなか仕事が見つかりません。
以上のことから、派遣社員は「未経験でも挑戦しやすい」ことがメリットだといえます。
メリット3. 派遣会社のサポートがある
派遣社員は、派遣会社に相談すれば自分に合った仕事を探してもらえます。それに対してフリーランスは、自分で仕事を探して、案件を獲得しなければなりません。
フリーランスは自分で仕事を探し契約を取る必要があるため、派遣会社のサポートが期待できる派遣社員は、1人で悩む時間を減らせる点が魅力です。
また、フリーランスには「常にスキルアップする姿勢」が求められ、自身で最新の情報やツールにアンテナを張っていないと、仕事を失うおそれがあります。ですが、派遣社員は派遣会社が研修を用意しているため、スキルアップがしやすいメリットもあります。
派遣社員として働くデメリット
派遣社員として働くデメリットとしては、以下の2つが挙げられます。
- 契約期間に上限がある
- 派遣先の正社員と待遇が違う可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット1. 契約期間に上限がある
派遣社員は契約期間が決まっているため、基本的に長期的な雇用の保証がありません。更新されれば継続的に働けますが、契約終了後に仕事が見つからなければ仕事探しからはじめる必要があります。
さらに、派遣には3年を超えて同じ職場で働くことができない「3年ルール」がある点も注意しておきたい点です。自分に合う職場が見つかっても、法的な背景から派遣先を変更しなければならず、不利と感じるケースがあります。
デメリット2. 派遣先の正社員と待遇が違う可能性がある
派遣社員は正社員と比較して、受けられる福利厚生の範囲が限られていることもデメリットの1つです。
待遇は、同じ企業で同じ仕事をしているのであれば、契約形態で賃金や待遇に不合理な差が生まれないよう「同一労働同一賃金」という考え方のもと決められています。
法律で派遣社員と正社員の格差を減らすよう決められていますが、実際はまったく同じ待遇にはならない場合があります。
フリーランスとして働くメリット
ここで、フリーランスとして働くメリットを、次の2つ紹介します。
- 働き方の自由度が高い
- 戦略しだいで収入アップを叶えられる
では、一つずつ見ていきましょう。
メリット1. 働き方の自由度が高い
フリーランスのメリットとして、働き方の自由度が高いことが挙げられます。仕事内容だけではなく「1日の労働時間」や「働く時間帯」などを自分で決められるため、自身の都合に合わせて柔軟に調整できます。
例えば、午前中は休み、午後になってから仕事を始めても構いません。プライベートで急な予定が入った日は、状況が許せば仕事を休むことも可能です。
また、「勤務場所」も自分で自由に選べることが多いです。契約内容にもよりますが、基本的には自宅・カフェ・コワーキングスペースなど、自分の好きな場所で仕事ができます。
このように、フリーランスはクライアントとの契約に反しないのであれば、好きな時間に好きな場所で働ける点が魅力です。
メリット2. 戦略しだいで収入アップを叶えられる
フリーランスは、自分で報酬の目標を設定できます。スキルや実績に応じて報酬アップを目指せるため、戦略しだいで年収アップが可能です。
また、複数の収入源を持てるうえ、時間あたりの報酬が雇用形態より高くなる可能性があります。このように、売上を増やすための努力が直接収入に反映されるのは、フリーランスのメリットです。
フリーランスとして働くデメリット
フリーランスとして働くデメリットには、以下の2点があります。
- 収入が不安定になりやすい
- 経理や納税など自身で対応する範囲が広め
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット1. 収入が不安定になりやすい
フリーランスの毎月の収入は、仕事の受注状況によって増減の幅が大きくなりやすいです。
仕事の量が多かったり単価が高かったりすると収入は高くなる一方、これまで受けていた案件が終了すると、数十万単位で月収が減る可能性もあります。
これに対して、「時給制」が採られている派遣社員の給料は、増減の幅が大きくなりにくいです。労働時間によって変動があるものの、フリーランスのように何十万円も収入が変わるケースは少なめです。
以上のように、「収入が急激に増える可能性」ではフリーランスが有利なものの、「収入の安定度」でいえば、派遣社員のほうが安心といえます。
デメリット2. 経理や納税など自身で対応する範囲が広め
経理や納税など自身で対応する範囲が広い点も、フリーランスのデメリットとして挙げられます。フリーランスは、経理管理や確定申告などの対応を自身でおこなわなければなりません。
税理士に依頼できますが、自分で依頼先を探したり報酬を支払ったりしなければならず、それなりのコストがかかります。また、税務処理などの知識が不十分だと、思わぬ納税漏れが発生し追加で対応を求められるおそれがあります。
さらに、前述のとおり国民健康保険・国民年金の手続きも自分でおこなわなければならず、諸々の管理が苦手な人にとってはハードルが高めです。
メリット・デメリットを知ったうえで「フリーランスを目指したい!」という方に向けて、以下の記事で転身方法を紹介していますので、こちらもぜひお読みください。
派遣社員とフリーランスを掛け持ちするメリット
自分のやりたい仕事があるのなら、フリーランスと派遣社員は掛け持ちすることも1つの選択です。掛け持ちによって、以下の2つのメリットを得られます。
- 収入の安定感が増す
- 社会保険に加入できる
では、それぞれについて解説します。
メリット1. 収入の安定感が増す
フリーランスのデメリットである「収入の不安定さ」を、派遣社員と掛け持ちすることで軽減できます。
収入源が増えれば、生活に必要な最低限のお金は「派遣社員」で稼ぎ、プラスアルファの部分は「フリーランス」で収入を伸ばすなど。選択できるためです。
生活を守りながらやりたい仕事ができるので、安心してチャレンジを続けられます。
メリット2. 社会保険に加入できる
掛け持ちによって、社会保険に加入できる点もメリットです。
フリーランスは社会保険に入れませんが、派遣社員は条件を満たせば社会保険に加入できます。そのため、病気やケガに備えたり将来もらえる年金が増えたりと、安心するうえでのリスクを減らせます。
ただ、社会保険には「月給」や「労働時間」など加入要件がいくつかありますが、不定期にルールが変更されることがあるので、最新情報をチェックしておくと安心です。
派遣社員とフリーランスを掛け持ちするときの注意点
派遣社員とフリーランスを掛け持ちするときには、次の点に注意が必要です。
- 必ず派遣会社に副業の可否を確認する
- 確定申告をおこなう
- 働きすぎないよう労働時間を調整する
以下では、それぞれ詳しく見ていきます。
注意点1. 必ず派遣会社に副業の可否を確認する
派遣社員と並行しておこなうフリーランスの仕事は、「副業」にあたります。
このため、フリーランスの仕事を始める前に、派遣会社が副業を禁止していないか確認しておいてください。副業の可否は、一般的に「就業規則」に記載されています。
なお、就業規則を読んでもわからない場合は、派遣会社の担当者に確認しましょう。
注意点2. 確定申告をおこなう
副業であるフリーランスとしての所得「年間20万円」を超えた場合には、所得税の確定申告が必要です。そのため、税務署に申告書を提出して納税をおこないましょう。
所得が20万円以下であれば確定申告は不要ですが、間違えて申告漏れとならないよう収支を正確に計算しておくと安心です。
なお、確定申告の方法については以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
注意点3. 働きすぎないよう労働時間を調整する
派遣社員として働きながら、合間にフリーランスの仕事をこなすとなると、どうしても労働時間が長くなりやすいです。派遣先で勤務する前後に仕事をしたり、休日も稼働したりして働きすぎると、健康に問題が出かねません。
そのため、掛け持ちをするときは、仕事と休みのバランスを上手に取ることを心がけてください。
まとめ:派遣社員やフリーランスなど自分に合った働き方を選ぼう
派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先で働く雇用形態のことです。一方で、フリーランスは個人事業主として、案件ごとにクライアントと業務委託契約を結んで働きます。
働き方改革が進む現代社会では、従来の正社員という形態にとどまらず、多様な働き方が認められるようになっています。派遣社員やフリーランスには、それぞれメリットデメリットがあるので、自分のライフスタイルや価値観に照らし合わせて選択しましょう。
なお、本サイトでは、下記の公式LINEで派遣社員の求人情報を配信しています。好条件の求人をいち早く紹介しているので、興味のある方は、下記のボタンからぜひ登録してみてください。