「今とは違うポジションで仕事をしてみたい」「もう少し年収を上げたい」との思いから、転職を考えることがあると思います。
本記事では、キャリアアップの概要を確認したうえで、具体的な方法や転職を成功させるポイントをお伝えします。「転職でキャリアアップしたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
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転職でキャリアアップを目指すことは可能
「現在所属している会社では、自分が理想とするキャリアを積めない」と判断した場合、「転職」が1つの選択肢になります。
この転職でキャリアアップするメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・収入が増える可能性がある ・希望する仕事でやりがいを得られる ・理想的なライフワークバランスを取れる期待ができる | 実際に入社してみないとわからないことがある(人間関係・職場の雰囲気・有給休暇の取りやすさ など) |
転職の大きな利点は、自分が希望する条件・待遇などが叶う可能性があることです。例えば、「収入の低さに悩んで転職してみたら、すぐに給料が以前よりも高くなった」というケースはあります。
一方で、転職先の人間関係や職場の雰囲気などは求人票では把握できず、入社してみないと把握しにくいポイントです。条件や待遇に満足しても、社風になじめず悩む恐れがあります。
以上を踏まえて、転職で失敗しないためには、そのメリット・デメリットを把握したうえで慎重に判断するようにしてください。
キャリアアップとは?
ここで、そもそも「キャリアアップとは何か?」をあらためて確認しておきます。「キャリアアップ」とは、仕事で役立つ知識やスキルを高め、人材としての価値を高めることです。
具体的には、下記のような内容を指します。
- 特定の分野での知識や技能を深め、専門家としての地位を確立する
- 大規模なプロジェクト管理など、より大きな責任を担う
- チームやプロジェクトをリーダーとして先導する立場に進む
- 給与・ボーナスの増額や、より多くの福利厚生を受けられるようにする
- 新しいスキルを習得し、より幅広い業務に対応できるようにする
- 業界内での自身の評価をアップさせる
- 起業して自分の仕事を始める
従来、日本では多くの方が「終身雇用制度」のもと、大学卒業後に入社してから定年を迎えるまで同じ企業で働いていました。
企業の多くは勤続年数にともない賃金や役職が上がる「年功序列制度」を取り入れており、キャリアアップについて深く考えなくても、自然と地位が上がり給料も増えていきました。
しかし、現代では状況が変わり、実力を認められた人が年齢に関わらず昇進するケースが珍しくありません。
以上のことから、近年では理想の働き方に近づくには「キャリアアップの意識」の重要度が増してきているといえます。
スキルアップ・キャリアチェンジ・キャリアパスとの違い
キャリアアップとよく似た言葉に、「スキルアップ」「キャリアチェンジ」「キャリアパス」の3つがあります。
- スキルアップ:自分自身の能力を高めること
- キャリアチェンジ:異職種・異業界に転職すること
- キャリアパス:特定のポジションに就くまでの道筋のこと
スキルアップは、同じ業種・業界でより高い地位や高い給料を目指す「キャリアアップ」を目指すときの手段の1つです。
また、キャリアパスを目指し、企業に入って一般社員から部長になるまでは下記のような順で昇進します。
項目 | 概要 |
---|---|
1.一般社員 | ジョブローテーションで複数の職場を経験する |
2.課長 | 昇進にあたって「課長研修」を受ける |
3.部長 | 「昇進試験」に合格し部長になる |
ただし、上記はあくまで一例です。役職名や昇進の仕組みはこれに限らず、会社によって異なることを覚えておきましょう。
転職でキャリアアップを目指す4つのステップ
転職でキャリアアップするときの具体的な流れは、以下の4ステップです。
- キャリアの棚卸しをする
- キャリアプランを立てる
- 転職先を探す
- 採用してもらう
各ステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ1. キャリアの棚卸しをする
最初にすべきことは、今まで自分がしてきた仕事の内容や、それを通じて身に付けた知識・スキルを振り返る、「キャリアの棚卸し」です。
これらをおこなうことで、今の自分が置かれている状況を客観的に把握できます。キャリアの棚卸しをする際の具体的な流れは、以下のとおりです。
- 今まで経験した業務内容と実績をリストアップする
- 仕事を通して身に付けた「知識・スキル」を挙げる
- その知識やスキルを持っている「自分の強み」を言語化する
最後に挙げた「自分の強み」が何かわからなければ、仕事をするなかで「人から喜ばれたことや褒められたこと」を思い出してみてください。
第三者から喜ばれたり褒められたりしたことは、自分の強みであることが多いです。
例えば、任された仕事を必ず期限内に完了させることをよく褒められるのであれば、「業務の進捗状況を管理する能力」に長けていると考えられます。
こうして「自分の強み」を把握しておけば、履歴書や職務経歴書を書きやすくなるだけでなく、面接で自分の良さを具体的に伝えられます。
ステップ2. キャリアプランを立てる
キャリアの棚卸しができたら、次は「キャリアプラン」を立てます。キャリアプランとは、「これからどのようにキャリアアップしていきたいのか」を具体化した計画のことです。
キャリアプランを立てるうえでは、まず自分の「理想の働き方」を下記のような項目ごとに分けて考えてみてください。
- どのような業種・業界で働きたいか?
- 給料はいくら欲しいか?
- 「マネジメント」と「プレーヤー」のどちらで働きたいか?
- どのようなワークライフバランスが望ましいか? など
ただし、いくら理想に近くても、気が進まない仕事では長続きしません。そこで、同時に「自分がやりたくないこと」も明確にしておくと、転職を失敗する確率を下げられます。
こうして立てたキャリアプランがあることで、「自分に合っている職場」が見えてきます。
ステップ3. 転職先を探す
次のステップは、「転職先を探す」ことです。まずは、これまでのステップで明らかになった「自分の強み」と、「過去に積み上げた経験・スキル」が重なる職場を探しましょう。
未経験者でなく経験者としてアプローチできる職場があれば、転職が成功する確率を高められます。
また、転職活動では、「条件・待遇だけにこだわりたい」と考えているのであれば、注意が必要です。
求人情報を見る際は、月給・ボーナス・福利厚生などの待遇面を確認する流れが自然ではあります。一方で、キャリアアップの観点では「どのような知識・スキルを身に付けられるのか」も大切な要素です。
例えば、将来的にマネジメント職に就きたい場合は、まずチームリーダーやプロジェクトリーダーなどを目指せる仕事を選べば、経験を積めます。
なお、転職活動では、「企業研究」を綿密におこなうことが成功の鍵です。
- 自分がやりたい仕事とかけ離れていないか?
- 企業理念に共感できるか?
- 昇進制度はどのような内容か?
- 働いている社員のワークライフバランスは自分の理想に近いか? など
入社後にミスマッチで悩まないためにも、上記のような項目を入念に調べたうえで応募することがおすすめです。
ステップ4. 応募し面接に進む
応募したい企業が見つかったら、履歴書・職務経歴書を送り、面接へと進みます。この際、志望動機に「キャリアアップ」と書くのは避けてください。
企業としては、採用した人材にできるだけ長く働いてほしいと思っています。それなのに「自分のキャリアアップのために志望しました」と伝えると、「自社はただの踏み台にされるのではないか?」と誤解を生むリスクがあるためです。
このため志望動機には、自分のスキルと照らし合わせて、「貴社で貢献できると考えた」などと書くことをおすすめします。
こうして晴れて入社が叶ったら、働きながら知識・スキルを磨いていきましょう。
そして、定期的にキャリアプランを見返して、場合によっては軌道修正をしながら、理想の働き方に向かって進んでいってください。
転職以外でキャリアアップを目指す3つの方法
転職以外にも、キャリアアップをする手段はあります。その主な方法は、下記の3つです。
- 「昇進・異動」を目指してキャリアアップする
- 「副業」を始めてキャリアアップする
- 「起業」によりキャリアアップする
ここでは、それぞれについて詳しく見ていきます。
方法1. 「昇進・異動」を目指してキャリアアップする
1つ目は、現在、所属している会社のなかで昇進したり異動したりすることによって、キャリアアップを目指す方法です。
現職でキャリアアップするメリットとデメリットは、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
すでに社内の雰囲気や条件・待遇などを把握しているので、ミスマッチで悩むリスクが少ない。 | 所属している企業の業界・業種に限られるケースが多く、異業種で経験を積みにくい。 |
昇進のためには知識を深める必要があるので、社内で研修や勉強会が開催されているのであれば、積極的に参加してみてください。また、個人で資格を取得することでもスキルを高められます。
ただし、今の会社でキャリアアップするためには、知識・スキルのほかに「社内の評価」も高めなければなりません。
上司や同僚と円満な関係を築くことはもちろん、積極的にプロジェクトに参加し「商談率を◯%アップ」といった、実績を残すよう意識してみましょう。
方法2. 「副業」を始めてキャリアアップする
転職せずにキャリアアップを目指す方法として、今の仕事を続けながら「副業をする」という手段もあります。副業によってキャリアアップするメリット・デメリットは、下記があります。
メリット | デメリット |
---|---|
収入・スキルがアップしたり人脈が広がったりする。本業とは違う仕事にチャレンジすることも可能。 | 限られた時間で本業とは別に仕事をこなさなければならず、精神的・体力的な負担が増える。 |
副業の注意点としては、始める前に必ず、会社の規定で禁止されていないか確認することです。副業が禁止されていなくても、「本業に支障が出ないこと」などの条件が決められている企業もあります。
思わぬトラブルにつなげないためにも、自社の規則を確認しておきましょう。
方法3. 「起業」によってキャリアアップする
転職によって、自分の理想の働き方を実現できなさそうな場合には、「起業」が視野に入ります。起業によるキャリアアップのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
自身の裁量権が大きいので、やりたいことを実現しやすい。 | 起業後の収入の見込みが難しく、想定よりも稼げずに生活に支障をきたす可能性がある。 |
起業は、自分の理想の働き方を実現しやすい一方で、収入の予想が難しいです。もし不安が残るなら、いきなり起業するのではなく、まずは今の仕事を続けながら「副業」を始めるのも一手です。
これから起業しようとしている仕事を副業で始めてみると、自分の起業力が見えてきます。いきなり退職して後悔しないためにも、少しずつスタートする方法はおすすめです。
キャリアアップを成功させる3つのポイント
キャリアアップを成功させるポイントは、以下の3つです。
- 理想に優先順位を付ける
- 長期計画や短期計画を立てる
- 社外の人と交流を持っておく
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきます。
ポイント1. 理想に優先順位を付ける
立てたキャリアプランを、100%理想どおりに実現させるのは難しいものです。そこで、理想に優先順位を付けることをおすすめします。
自分にとって最も大切なのは、「理想の金額の給料をもらうことなのか?」それとも「プライベートも充実するようなワークライフバランスを取ることなのか?」など、よく検討してみてください。
そうして優先順位を付けながら職場を探すと、「ベスト」ではなくても「ベター」な働き方を手に入れやすくなります。
ポイント2. 長期計画や短期計画を立てる
転職によって実現したい「理想の働き方」が定まったら、それを実現するための計画を立てておきましょう。
まずは「長期計画」を立てたうえで、それを「中期・短期的な目標」に落とし込むと、すべきことが具体的な計画になります。
▼長期・中期・短期計画の例
- 長期計画:10年後に営業部署のマネジメントを担当したい
- 中期計画:2年後に営業成績で上位になる
- 短期計画:入社6ヵ月以内に商談数を◯件にする
上記のように期間に区切って計画を立てると、「今は商談数を増やすために、テレアポを◯件する」といった具体的な行動が見えてきます。
ただし、計画通りに目標を達成できることはまれです。このため、一度立てた計画は定期的に見直して、微修正を繰り返すことで、一歩ずつ理想に近づいていけます。
ポイント3. 社外の人と交流を持っておく
転職を考えているのであれば、社外の人と積極的に交流することをおすすめします。社外の人から聞いた「仕事に関する本音」は、キャリアプランを立てる際に役立ちます。
例えば、自分の働きたい業界・職種について、求人情報などから「待遇面」は知れても、実際の職場の「雰囲気」などは見えづらいものです。
そこで、自分が転職を考えている業界で実際に働いている人に直接話を聞くことができれば、職場の雰囲気や業界の裏話まで教えてもらえるケースがあります。
ただ、コミュニケーションには誠実さが必要です。初対面でいきなり情報収集するのではなく、相手に信頼してもらえるよう少しずつ距離を縮めながら交流を図りましょう。
派遣としてキャリアアップを目指す方法も一案
キャリアアップを目指す方法として、「派遣社員として働く」という選択肢もあります。
派遣は、契約期間ごとに派遣先が変わるのでさまざまな経験を積めるだけではなく、希望する収入に合わせて勤務時間を調整しやすいのが特徴です。
そうしてチャレンジしたい仕事を経験したり、空いた時間を資格取得に当てたりできるので、理想を叶えるための準備ができます。
長期的な雇用を前提とし、研修制度・評価制度を整えている派遣会社もあるので、選択肢の1つに入れてみてください。
まとめ:理想を手に入れるためにキャリアアップを目指そう
本記事では、転職などによって「キャリアアップするための方法」をお伝えしました。これからキャリアアップに取り組もうと考えている方は、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
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