パートより正社員を選ぶべき?7つの違いや自分に合った選び方を紹介

「パートのまま働き続けるか、思い切って正社員を目指すべきか」 このようにお悩みではありませんか?

結論からお伝えすると、金銭面や長期的な安定性を重視するなら、「正社員」がおすすめです。しかし、すべての人が今すぐ正社員になるべきかというと、そうとも限りません。

この記事では、パートと正社員の決定的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、年代別の最適な働き方までを解説します。最後まで読めば、今のあなたが選ぶべき「正解」がきっと見つかるはずです。

ロジテム横浜

パートと正社員の7つの違い

そもそも「パート」と「正社員」では、具体的に何が違うのでしょうか。法律上の定義や実際の待遇において、特に重要な7つのポイントを解説します。

雇用期間の定めと雇用の安定性

結論からいうと、正社員は期間の定めのない「無期雇用」であるのに対し、パートは期間の定めがある「有期雇用」が一般的です。

この違いは、雇用の安定性に直結します。正社員は原則として定年まで雇用が継続されることが前提となっています。そのため、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当と認められる理由がない限り、会社側は解雇できません。

一方でパートの場合、契約期間が満了するタイミングで、契約が更新されない「雇い止め」のリスクがあります。「次の契約はどうなるだろう」という不安を抱えながら働くことになるため、長期的な人生設計が立てにくいのが実情です。

参考:労働契約の終了に関するルール|厚生労働省

労働時間・勤務日数と自由度の違い

労働時間の面では、正社員はフルタイム(週40時間)が基本ですが、パートは希望に応じたシフト制で働ける点も違いです。

正社員は会社の就業規則どおりに働く義務があり、繁忙期には残業や休日出勤が発生することもあります。会社中心の生活スケジュールになりがちですが、その分、組織の一員として深く業務にかかわることができます。

対してパートは、「週3日」「1日4時間」など、ライフスタイルに合わせて勤務日時を調整しやすいのが特徴です。子どもの学校行事や自身の趣味などに合わせて休みを取りやすく、プライベートの時間を確保しやすい傾向にあります。

給与形態とボーナス・退職金の有無

収入面での最大の違いは、正社員が「月給制」で賞与(ボーナス)・退職金があるのに対し、パートは「時給制」でそれらが少額、あるいは支給されないケースが大半であることです。

正社員の月給制は、祝日が多い月や体調不良で数日休んだ月でも、基本給が保証されているため生活が安定します。また、会社の業績に応じて支払われるボーナスや、長年の功労に報いる退職金は、人生を支える柱となります。

一方、時給制のパートは「働いた時間=収入」です。ゴールデンウィークや年末年始などの連休がある月は、勤務日数が減るため収入が落ち込みます。この不安定さは家計管理の難しさにもつながります。

社会保険・雇用保険の加入条件と手厚さ

社会保険(健康保険・厚生年金)や雇用保険について、正社員は入社と同時に加入するのが基本ですが、パートは一定の条件を満たさないと加入できません。

正社員の場合、保険料の約半分を会社が負担してくれるため、手厚い保障を割安で受けられます。傷病手当金や出産手当金など、働けない期間の収入保障も充実しています。

パートの場合、要件を満たさないと社会保険に加入できません。その場合、自分で国民健康保険や国民年金に加入する必要があり、保険料は全額自己負担となります。国民年金だけでは将来受け取れる年金額が正社員より少ないため、老後の不安が大きくなりがちです。

参考:アルバイトの皆さんへ 社会保険の加入対象により手厚い保障が受けられます。|厚生労働省

業務の責任範囲と転勤・異動の可能性

業務における責任の重さは、正社員の方が重く、転勤や部署異動などの可能性もついて回ります。一方でパートは、定型業務が中心で勤務地も限定されることが多いです。

正社員は、幅広い業務経験を積むことが求められます。トラブル発生時の対応、部下の育成、数値目標(ノルマ)の達成など、プレッシャーのかかる場面などもあります。また、全国転勤のある会社では、異動が求められるかもしれません。

パートは基本的に、マニュアル化された補助的な業務を任されます。「言われたことを正確におこなう」ことが求められ、高度な判断や責任を負う場面は少ない傾向にあります。精神的な負担が比較的軽く、家庭との両立がしやすい要因の1つです。

昇進・昇格などキャリアアップの機会

キャリアアップの観点では、正社員は管理職への昇進ルートが明確ですが、パートの昇進機会は正社員と比べて限定的です。

企業は長期的に会社に貢献してくれる正社員をリーダー層として育成しようとします。そのため、係長、課長、部長といった役職へのステップアップが可能で、それにともない役職手当などで給与も上がっていきます。

パートの場合、「パートリーダー」や「時間帯責任者」といった役割を任されることはあっても、そこから正社員と同じような管理職へ昇進するとは限りません。長く働いても、職務内容や地位が大きく変わらなければ、仕事を通じた成長実感やキャリア構築という点では物足りなさを感じることがあります。

福利厚生や各種手当の充実度

福利厚生や諸手当においても、正社員は住宅手当や家族手当などが充実していますが、パートは通勤手当のみなど限定的であることが多めです。

多くの日本企業では、福利厚生を「社員の生活を長期的に支えるためのもの」として設計しています。そのため、フルタイムで働く正社員に対しては、人間ドックの補助、資格取得支援、保養所の利用、社宅の提供など、さまざまな優遇措置が用意している企業があります。

近年は「同一労働同一賃金」の考え方により、パートでも利用できる福利厚生は増えていますが、住宅手当や家族手当といった金額の大きい手当については、依然として正社員のみ支給とする企業が多く、待遇差を感じやすいポイントとなっています。

参考:同一労働同一賃金特集ページ|厚生労働省

「パートより正社員」を選ぶべき5つの理由

もしあなたが働ける環境にあるならば、基本的には正社員を目指すことをおすすめします。その理由は、長期的な視点でのメリットがあるからです。

生涯賃金で差がつく可能性

最も大きな理由は、正社員と非正規雇用(パート含む)では、生涯賃金に差が生じる可能性があるということです。

これは、正社員には毎年の「定期昇給」や、年2回の「ボーナス」、そしてまとまった額の「退職金」が支給されるケースがあるためです。パートの場合、時給が数年で数百円上がることはあっても、正社員のような大幅な年収アップは望みにくいのが現実です。

産休・育休制度が取得しやすい

これから出産・育児を考えている方にとって、正社員であることは武器になります。

正社員は法定どおりの産休・育休取得と、その後の復帰が制度として守られているからです。育児休業給付金などの経済的支援はもちろん、何より「戻る場所がある」という安心感は代えがたいものです。

パートでも条件を満たせば育休は取得可能ですが、「雇用期間が1年以上あること」などの要件が設けられていることがあります。復帰後に以前と同じシフトに入れる保証もないため、不安定さはあります。

参考:育児・介護休業法について|厚生労働省

ローン審査や賃貸契約で有利になりやすい

住宅ローンを組んだり、クレジットカードを作ったりする際、正社員の社会的信用は有利に働きます。

銀行や不動産会社、カード会社などの審査機関は、現在の年収以上に「安定した継続収入があるか」「雇用が今後も続くか」を重要視します。そのため、たとえ年収が高いパートであっても、審査に落ちたり借入限度額が低く設定されたりすることがあります。

そのため、正社員であれば、「無期雇用」が信用となり、勤続年数が短くても審査に通る可能性が高まります。

厚生年金への加入で老後の受給額が増える

正社員として厚生年金に加入し続けることは、老後対策になります。厚生年金加入者は、国民年金のみのパートに比べて、老後の受給額が増えるからです。長生きすればするほど、この受給額の差は生活水準に直結します。

参考:老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額|日本年金機構

教育研修制度が充実しておりスキルアップできる

正社員として働くことは、自分自身の市場価値を高めることにもつながります。企業は正社員に対して、教育コストをかけて体系的な研修を受けさせてくれる傾向があるからです。

新入社員研修に始まり、階層別研修、専門スキル研修、外部セミナーへの参加費補助など、学ぶ機会が用意されています。一方、パートへの教育は現場でのOJT(実務を通じた指導)が中心で、その会社でしか通用しない手順を覚えるだけになる可能性があります。

あえて「正社員よりパート」を選ぶべきケース

正社員にはいくつかメリットがありますが、すべての人の幸せが正社員にあるわけではありません。状況によっては、パートという働き方を選んだ方が生活の質が向上することもあります。

子育てや介護などで時間の融通を最優先したい場合

家庭の事情で、どうしてもフルタイム勤務が難しい場合は、パート勤務が安心なことがあります。例えば、子どもが小さいうちは頻繁に熱を出して保育園に迎えに行ったり、親の介護で通院の付き添ったりする可能性があります。

こうした突発的な事態に対して、「週3日勤務」「午前中のみ」といった働き方が選べるパートであれば、家庭が回らなくなるリスクを減らせます。

扶養内で働きたい場合

税金や社会保険料の負担を避け、世帯全体の手取り収入を最大化したいと考えているなら、扶養内パートを選択することになります。

一定の年収を超えると所得税、社会保険料が発生します。「年収の壁」と呼ばれるもので、このボーダーラインを少し超えて働くと、税金や保険料が引かれ、かえって手取りが減ってしまいます。

配偶者の会社から支給される扶養手当の条件なども含めて計算し、あえて労働時間を調整する「働き控え」は、合理的な選択肢の1つです。

責任やノルマの重圧を避け精神的な負担を減らしたい場合

仕事のプレッシャーでメンタルヘルスを崩すリスクがある人、あるいは過去に辛い経験をした人は、責任の軽いパートを選択があります。

正社員にはどうしても「目標達成ノルマ」「複雑な人間関係」「部下の管理」「長時間残業」といったストレス要因がつきまといます。仕事以外のプライベートや趣味の時間に生きがいを感じている人にとっても、残業が少なく休みが取りやすいパート勤務は、理想のライフスタイルを実現する手段となり得ます。

未経験の職種へ挑戦するハードルを下げたい場合

これまで経験のない職種にチャレンジしたい場合、まずは採用ハードルの低いパートから始めるのも有効な選択です。

企業側も、未経験者をいきなり正社員として採用するのはリスクが高いため慎重になります。しかし、パートであればお試し採用やポテンシャル採用をしやすくなります。

実際に現場で働きながら適性を確認し、実力が認められれば「正社員登用制度」を利用してステップアップするルートも描けます。

自分に合った働き方を見つけよう

ここまで、パートと正社員の違いや選び方について解説してきました。

▼この記事のポイント

  • 生涯賃金や安定性を重視するなら、正社員が有利といえる
  • 時間の融通や精神的負担の軽減などを優先するなら、パートが安心
  • ライフステージ(独身、子育て中、子育て後)によって最適な働き方は変わる
  • 「多様な正社員」や「制度改正」により、選択肢は広がっている

今のままでは不安だけど、どう動けばいいかわからない」 そんな方は、ぜひ以下のリンクから公式LINEに登録して、あなたにぴったりの求人を見つけてみてください。理想の未来への一歩を、ここから踏み出しましょう。